どんな材料や方法がある？屋根の断熱リフォームの選び方

屋根のリフォームをするときは、断熱効果を高め省エネを目指すのがおすすめです。その際、日光の照射や風雨などの天気の影響を最も受けやすい箇所のため、適切な断熱方法や断熱材を選ぶ必要があります。

まず、方法については大きく分けて断熱材を屋根の内側もしくは天井に入れる方法と屋根に断熱効果のある塗装をする方法があります。断熱効果が最も高いのは屋根の内側に断熱材を入れる方法で、屋根裏などのスペースも有効活用できますが、施工費用や冷暖房費が高額になりますし、建物によっては施工ができないケースもあるのが難点です。

一方、天井に施工する場合は工事費も安く抑えられますし、冷暖房も効きやすくなります。一方で屋根裏部屋は使えなくなりますので、建物の造りによって判断しましょう。

塗装で断熱する場合は、室内に工事をしないので間取りに関係なく施工できますし、屋根の補修や定期的なチェックと一緒に行える点も魅力です。ただし、断熱材を使用する方法と比べると単独での効果はほとんど期待できませんので、内部の施工と一緒に行う方が良いでしょう。

屋根に使える断熱材にも、いろいろな種類があります。

ガラスウールやロックウールなどの無機物の断熱材は価格が安く、防火性、防音性も向上するのでよく利用されますが、人によってはシックハウス症候群を発症するケースがありますので、家族にアレルギーがない場合に利用するのが良いでしょう。

敏感な人におすすめなのが羊毛や木材を材料とする断熱材です。こちらは防音・防湿にも優れていますが金額は高くなりますので、見積もりを取ることをおすすめします。

価格を抑え、有害物質を極力排した断熱材がいいなら、発泡プラスチックも良いでしょう。薄くて湿気に強く、軽いため施工もしやすい断熱材です。無機繊維の断熱材よりは高額になりますが、羊毛等の有機物を使用した物よりはコストを抑えられます。

屋根の塗装に使う断熱塗料は、使用する範囲にもよりますが、有機物を使用した断熱材とほぼ同程度、もしくは若干高くなることが多いです。

このように、一口に屋根の断熱リフォームといっても工法も材料も様々です。家族の健康状態や家の間取り、予算等に応じて最適なものを選びましょう。